シニア猫と暮らしていると、「最近よく水を飲むようになった」「体重が少し減った気がする」など、小さな変化に気づくことがあります。
その変化の中には、腎臓病の初期症状が隠れていることもあります。
猫の慢性腎臓病はとても多い病気で、7歳を過ぎた頃から発症リスクが高くなるといわれています。
特に10歳以上のシニア猫では発症率が高く、年齢とともに注意が必要な病気のひとつです。
しかし腎臓病はゆっくり進行する病気のため、初期症状に気づきにくいのが特徴です。飼い主が「少し様子がおかしい」と感じたときには、すでに症状が進んでいるケースも少なくありません。
猫と暮らしてきて20年のまことです。特にシニア猫のお世話は得意なので、このブログではその経験をいかし、情報発信していきます。

この記事では
自宅でできるチェック方法
動物病院に相談するタイミング
について、できるだけわかりやすく解説します。
それではまず、シニア猫に多い腎臓病について簡単に説明します。
シニア猫の腎臓病とは?

猫の腎臓病(慢性腎臓病)は、腎臓の機能が少しずつ低下していく病気です。
腎臓は体の中で次のような重要な働きをしています。
- 体内の老廃物を尿として排出する
- 体内の水分バランスを調整する
- 血圧をコントロールする
- 赤血球の生成を助ける
これらの機能が低下すると、体の中に老廃物がたまり、食欲低下や体重減少などのさまざまな体調不良が現れます。
猫はもともと腎臓に負担がかかりやすい動物といわれており、特にシニア期になると腎臓の働きが徐々に弱くなっていきます。そのため、高齢猫の代表的な病気のひとつとして知られています。
シニア猫の腎臓病の初期症状

腎臓病の初期段階では、目立った症状が出ないこともあります。しかし、よく観察すると次のような変化が見られることがあります。
水を飲む量が増える
腎臓の機能が低下すると、体は水分をうまく再吸収できなくなります。
その結果、尿として排出される水分量が増え、体は不足した水分を補うために水をたくさん飲むようになります。
- 水を飲む回数が増えた
- 水皿の水がすぐ減る
- いつもより長く水を飲んでいる
こうした変化は、腎臓病の初期サインのひとつといわれています。

うちの猫ちゃんも15歳を過ぎた頃から、水を飲む回数が明らかに増えました。
最初は「暑いからかな?」と思っていたのですが、後から調べると腎臓のサインの可能性があると知り、とても驚いたのを覚えています。
トイレの回数や尿量が増える
腎臓の機能が低下すると、尿が薄くなり量も増えます。
- トイレの回数が増えた
- 猫砂の固まりが大きい
- トイレ掃除の回数が増えた
こうした変化が続く場合は、体内の水分バランスが崩れている可能性があります。
食欲が落ちる
腎臓の機能が低下すると、体内に老廃物がたまり吐き気や気持ち悪さが起こることがあります。
- ご飯を残すようになった
- 食べる量が減った
- 好きだったフードを食べなくなった
こうした変化は、体調不良のサインの可能性があります。

シニア猫は「食べムラ」が出ることも多いので、最初は年齢のせいだと思いがちです。
ですが、何日も続く場合は体調のサインのこともあるので、注意して観察してあげることが大切だと感じましたよ。
高齢猫がご飯を食べない原因については
▶【高齢猫がご飯を食べない原因と対策】の記事でも詳しく解説しています。
体重が少しずつ減る
腎臓病はゆっくり進行する病気のため、体重が少しずつ減ることがあります。
- 背中の骨が目立つ
- 抱っこすると軽く感じる
- 筋肉が落ちてきた
シニア猫では、月1回程度体重を測る習慣をつけると早めに異変に気づくことができます。

猫ちゃんは少しずつ体重が減るので、毎日見ていると気づきにくいことがあります。
私は月に1回体重を測るようにしてから、小さな変化にも気づきやすくなりました。
毛並みが悪くなる
体調が悪くなると、猫は毛づくろいをあまりしなくなることがあります。
- 毛がパサつく
- 毛並みが乱れる
- 毛づくろいの回数が減る
毛並みの変化も健康状態を知るヒントになります。
自宅でできる腎臓病のチェック方法

腎臓病は早期発見がとても大切です。自宅でも次のようなポイントを意識して観察してみましょう。
水を飲む量をチェックする
猫の1日の水分量の目安は体重1kgあたり約50〜60mlといわれています。
- 3kg → 約150ml
- 4kg → 約200ml
- 5kg → 約250ml
急に水を飲む量が増えた場合は、体調の変化が起きている可能性があります。
水を飲まない場合の原因については
▶【高齢猫が水を飲まない理由と対策】の記事も参考にしてください。
トイレの状態を確認する
猫の健康状態はトイレの様子にも表れます。
- 尿の量が増えている
- トイレ回数が増えている
- 尿の色が薄い
こうした変化がないか日頃からチェックしておきましょう。
体重を定期的に測る
シニア猫の場合、月1回程度の体重測定がおすすめです。
急激ではなくても、少しずつ体重が減っている場合は注意が必要です。
動物病院に相談すべきタイミング

次のような症状が見られる場合は、早めに動物病院で相談することをおすすめします。
- 水を飲む量が急に増えた
- トイレの回数が増えた
- 食欲が落ちている
- 体重が減ってきた
- 元気がなくぐったりしている
腎臓病は早期発見・早期ケアによって進行を遅らせることができます。
血液検査や尿検査によって、早い段階で発見できることもあります。
シニア猫の腎臓病を予防する生活の工夫

腎臓病を完全に防ぐことは難しいですが、日頃の生活習慣でリスクを減らすことは可能です。
- 新鮮な水をいつでも飲めるようにする
- ウェットフードを取り入れて水分補給を増やす
- 定期的な健康診断を受ける
- ストレスの少ない生活環境を整える
特にシニア猫では、年に1〜2回の健康診断が推奨されています。

シニア猫は小さな体調の変化がとても大切なサインになります。
「いつもと違うかも」と感じたときは、早めに動物病院で相談することが安心につながると感じています。
併せて読みたい
▶ シニア猫の腎臓病の初期症状
▶ 高齢猫が水を飲まない理由
▶ 高齢猫がご飯を食べない原因
▶ シニア猫向けキャットフードの選び方
まとめ

シニア猫の腎臓病は、初期症状がわかりにくい病気です。
しかし次のような変化に早く気づくことで、早期発見につながります。
- 水を飲む量が増える
- トイレの回数が増える
- 食欲が落ちる
- 体重が減る
「いつもと違う」と感じたら、早めに動物病院に相談することが大切です。
シニア猫との暮らしでは、日々の観察が何よりの健康チェックになります。
猫の小さなサインを見逃さず、安心して過ごせる毎日を支えていきましょう。
