シニア猫の睡眠時間が長くなったと感じたことはありませんか?
猫はもともとよく眠る生き物ですが、年齢を重ねるにつれてさらに睡眠時間が増える傾向があります。
猫と暮らしてきて20年のまことです。特にシニア猫のお世話は得意なので、このブログではその経験をいかし、情報発信していきます。
ただ「寝てばかりいて心配」「これって病気?」と不安に思う飼い主さんも多いでしょう。
実は、シニア猫の睡眠には年齢による自然な変化と、注意が必要なサインが隠れていることがあります。
この記事では、シニア猫の平均的な睡眠時間や、よく眠る原因、そして飼い主ができる対処法について詳しく解説します。
猫の健康を守る第一歩として、日々の睡眠を見直してみましょう。
シニア猫の睡眠時間の平均とは?
猫の年齢が上がるにつれ、睡眠時間は自然と延びていきます。ここでは、シニア猫がどれくらい眠るのか、また若い猫との違いについて解説します。
1日の平均睡眠時間と年齢の関係
シニア猫(おおよそ10歳以上)の平均的な睡眠時間は1日16〜20時間ほど。
これは猫の一生の中でも最も長い部類に入ります。
体力の低下と共に、エネルギーの消耗が激しくなるため、回復に時間を要するのです。
成猫でも12〜16時間程度眠りますが、シニア期に入ると活動時間が減り、ほぼ一日中寝て過ごすようになります。
若い猫と比べて変化する睡眠パターン
若い猫は日中も活発に動き回り、遊んだり探索したりする時間が多いため、睡眠も短く分断される傾向があります。
一方、シニア猫は動きも緩やかで、昼夜関係なく長時間眠り続けることが増えます。
加えて、深く眠る時間帯も変化し、夜間に目が覚めるようになることもあります。
睡眠時間が長すぎる場合の注意点
20時間を超えて眠る場合、「ただの老化」とは限りません。
隠れた病気や慢性的な不調、痛みを我慢している可能性があります。
特に、起きたときに動きが鈍かったり、呼びかけに反応が薄かったりする場合は要注意です。

睡眠と同時に他の行動(食事、トイレ、鳴き声など)にも注目し、異常があれば早めに獣医師に相談しましょう。
シニア猫がよく眠る理由
「なぜこんなに寝ているの?」と思う方へ。睡眠時間の増加には、シニア猫特有の理由が複数あります。
ここでは主な原因を3つに分けて説明します。
加齢による活動量の低下
年齢とともに筋力や関節の柔軟性が低下し、自然と体を動かす機会が減ります。
運動量が落ちることで疲れやすくなり、寝る時間が長くなります。
また、加齢により代謝も低下しているため、少し動いただけでもエネルギーを消耗し、回復のために眠る時間が必要になるのです。
慢性的な病気や痛みが影響する場合
関節炎、腎不全、糖尿病、心疾患など、シニア猫に多く見られる慢性疾患は、体調に大きな影響を及ぼします。
こうした病気は初期症状が分かりにくく、眠っている時間の増加や元気のなさで初めて異変に気づくことがあります。
痛みや不快感を抱えた猫は、動くことを避け、じっと寝て過ごす傾向があります。
環境の変化やストレスが原因のことも
猫は環境の変化に敏感です。
模様替え、引っ越し、家族構成の変化、ペットの追加などがストレスとなり、行動を控えめにして睡眠に逃げるようになることもあります。
シニア期は順応力も低下するため、ちょっとした変化でも影響を受けやすくなります。
健康状態を見極めるポイント
ただ眠っているだけなのか、それとも何かのサインなのか。ここでは、飼い主が注意すべきチェックポイントを紹介します。
眠り方・寝る場所の変化に注目
いつもと違う寝方や場所を選ぶようになった場合、猫が不調を感じている可能性があります。
たとえば、いつもは日当たりの良い場所で寝ていたのに、急に暗くて静かな場所にこもるようになった、寝姿が丸まりすぎている、というのは痛みやストレスのサインです。
食欲や排泄との関連を確認する
睡眠時間と併せて、食欲や排泄の変化も見逃せません。
「食事量が減った」「トイレの回数が減った・増えた」「水を飲む量が変わった」などは、身体の異常を示す兆候です。
睡眠と行動をセットで観察することが、病気の早期発見に役立ちます。
獣医に相談すべきサインとは?
以下のような症状が見られたら、すぐに獣医に相談しましょう。
- 20時間以上寝続けている
- 呼びかけに反応しない
- 明らかに動きが鈍い
- 食欲不振が続いている
- 鳴き方や声のトーンが変化している
これらは加齢のせいと片づけず、健康トラブルのサインとして受け止めましょう。
飼い主ができる対処法とケア方法
シニア猫の睡眠を快適かつ安全なものにするために、飼い主ができる具体的な工夫をご紹介します。
快適な睡眠環境の整え方
まず、静かで安心できる寝床を用意しましょう。
夏は通気性の良いマット、冬は保温性のあるベッドなど、季節に応じた工夫が必要です。
また、関節への負担を減らすために、クッション性のあるマットレスや段差の少ない場所への設置が効果的です。
日中の軽い運動や遊びを取り入れる
寝てばかりでは筋力がさらに低下してしまいます。
無理のない範囲で、短時間の遊びを取り入れることで、血流や消化の促進にもつながります。
高齢猫には、上下運動よりもゆったりとした追いかけ遊びなどが適しています。
定期的な健康チェックと獣医の活用
年齢に応じた定期健診(半年~1年に1回程度)を受けることで、見えない疾患を早期に発見できます。
睡眠や行動に違和感を感じた場合も、飼い主の直感は大切です。迷ったらすぐに専門家の意見を求めましょう。
まとめ
シニア猫の睡眠時間は年齢とともに増えるのが自然なことですが、「ただの老化」と見過ごしてはいけないサインも潜んでいます。
1日16〜20時間という平均を目安に、猫の様子に変化がないか、日頃からよく観察しましょう。
環境を整え、健康をサポートし、信頼できる獣医師と連携することが、シニア猫との幸せな暮らしにつながります。
長く健やかに過ごすために、今日からできる小さなケアを積み重ねていきましょう。