田代島の猫はもういない？真相と宿泊情報まとめ

猫好きの聖地として知られてきた「田代島」。かつては島のいたるところに猫たちがのんびりと過ごす姿が見られました。しかし近年、「田代島に猫がいない？」という声も聞かれるようになっています。

この記事では、田代島の現在の様子や猫たちの現状、アクセスや宿泊施設の最新情報まで、現地に行く前に知っておきたいポイントを詳しくご紹介します。

田代島とは？猫の楽園と呼ばれた理由

田代島が「猫の島」として有名になった背景を知ることで、今の姿への理解も深まります。

田代島は宮城県石巻市に属する離島で、石巻港からフェリーで約40分の場所にあります。2018年には2つ目の船着き場が完成し、新たにカーフェリーと高速船が就航したことでアクセスが大幅に改善されました。観光客も訪れやすくなり、日帰りでも楽しめる島となっています。

田代島には古くから漁業が盛んで、漁網をネズミから守るために猫が重宝されてきました。さらに、猫は「幸運を呼ぶ存在」として信仰され、猫神社まで建立されるほど。こうした文化の中で、猫たちは自然と増えていったのです。

現在、田代島には55人の住民と100匹以上の猫が共に暮らしています（2021年9月時点）。島民と観光施設「島の駅」のスタッフが猫たちの健康管理を行っており、訪問者には猫にエサを与えないよう呼びかけがなされています。

一部で「猫がいない」との声も聞かれますが、実際には猫たちは今も島で元気に暮らしています。

SNSでは「猫が少なかった」といった声もありますが、天候や時間帯によっては猫たちが人目につきにくい場所にいることがあります。気温の高い日中は日陰に隠れていたり、風が強い日は屋内にいたりと、猫の行動は自然の影響を受けやすいのです。

一時期より猫の姿が少なく感じられる背景には、自然死や去勢・避妊手術の実施による数のコントロールが挙げられます。とはいえ、2021年時点で100匹以上の猫が確認されており、今も多くの猫たちが健在です。人に慣れている猫も多く、中には訪問者の足元にすり寄ってくる猫もいます。

田代島の猫の多くは、日本固有種の「ジャパニーズボブテイル」で、短い尾が特徴的です。猫と出会いやすい場所としては、猫神社周辺やマンガアイランド周辺、「島の駅」付近などが人気です。

田代島をゆっくり楽しむなら宿泊もおすすめ。島内外の宿泊情報をチェックしておきましょう。

田代島には「マンガアイランド」というユニークな宿泊施設があります。4月〜10月末まで営業しており、猫をモチーフにした6つの個性的なコテージに宿泊可能です。ファミリーや猫好きのカップルに人気があります。

オフシーズンや島内の宿が満室の場合は、石巻市内の宿泊施設が便利です。ビジネスホテルから温泉宿まで選択肢が豊富で、翌朝のフェリーにもスムーズに乗船できます。

田代島は一年を通して比較的温暖な気候で、雪もほとんど降らないため、通年での観光が可能です。ただしマンガアイランドの営業は春〜秋に限定されているため、予約と営業期間の確認は必須です。

猫たちとの触れ合いを楽しむためにも、マナーを守って訪れたいもの。快適に観光を楽しむコツをまとめました。

島の猫たちは人に慣れており、すり寄ってくる猫も珍しくありません。無理に触れたり追いかけたりせず、猫のペースに合わせて接しましょう。また、猫にエサを与える行為は禁止されているのでご注意を。

観光客はゴミの持ち帰りや立ち入り禁止エリアへの進入を避けるなど、基本的なマナーを守ることが大切です。島内には数軒のカフェや宿があり、「島の駅」では軽食やお土産も購入できます。

歩きやすい靴や帽子、飲み物、現金（島内にはATMがありません）は必須です。また、フェリーの時刻表を事前にチェックし、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。

田代島は今も猫たちと人が共に暮らす、癒やしの観光スポットです。

「猫がいない」という声はタイミングによる誤解も多く、実際には100匹以上の猫たちが元気に過ごしています。

アクセスも改善され、宿泊施設や観光スポットも充実。訪問前にはマナーとルールをしっかり確認し、心あたたまる猫との出会いを楽しんでください。

四季を問わず魅力ある田代島へ、ぜひ足を運んでみてください。